参列の出来る法律相談獄
ある日あるとき、破堕中学校に居間火鳥(いまひとり)くんと、A(匿名希望)くんがいました。ひとりくんは、間違えて財布を持ってきてしまったぁ!しかもその中には10万円もの大金が!!
「おい!見ろよ、これ、ヤバクね?ヤバクね?」ひとりはAくんに言った。
「よくそんな大金もってたね、君、ボロ家に住んでるからビンボーかと思ってたよ。」
これに対して、火鳥くんは、
「いやなーWin○ows Vi○ta買おうと思ったら、金が足りなくて…」
「当たり前だろ、10万円でそんなもの買えるはずが無い。10万で買える物と言ったら…フェラーリかな。」
火鳥は思わず突っ込みを返す。「無理。」
「とりあえず、先生に預ければ?」
「ああ、そうしよう。あの先生、いい人だし。」
こうして、火鳥は先生に財布を預けることとなった。
*
火鳥は職員室に来た。
「すんまへーん、一村(かずむら)センセー」
「なんだ?」
火鳥くんは一村先生に頼んだ。
「財布放課後までに預かってくれませんか。」
「いいよ。」
こうして、火鳥は一村に財布を預けたのである。それが…火鳥の歯車を狂わせる運命の事件の発端になるとは知らずに…
*
財布を預かってから、一時間後…
「…そういや、この財布、何円入ってるかなーちょっと見てみようか。」
一村はタバコをふかせながら、独り言をつぶやいた。そして、一村はその財布を開けた…
「うぉぉおおおっっっ!!」 財布の中は、輝いていた。
「じゅじゅじゅ10万!?マジで!?あいつそんな大金持ってたのか…」
一村は、10秒考えた。そして、一村はまた独り言をつぶやいた。
「ちょっと100円ぐらいなら貰っておいていいかな。」
かずむらは ひゃくえんを てにいれた!
*
帰りのH.Rが丁度終わった。
「おい、帰ろうぜ。」Aくんが言った。
それを聞いた途端、火鳥くんは財布のことを思い出した…
「あっ…財布…」
「そういやそうだったな、かずむらのところへ行こうぜ。」
二人は、一村の元へ行った。
*
そして―――場所は職員室。
「かずむらセンセー、財布返してください。」
これに対して一村先生は、「はいどうぞ。」…と、極普通に平凡に財布を返された。ここまではよかったのだが…火鳥は反射的に財布の中を確かめる。
「さてさて、10万円は無事かな… あっ!!100円足りない!」
「えっ!?わっ!?そんなの分かるものなの?」
おもわず、一村は驚きの声を上げる。
「センセーが盗ったんですか、返してください!!」
火鳥は一村先生に言った。だが、これに対しての先生の反応はとんでもないものだった。
「ヤだねーベロベロバー」
一村のあまりに子供じみた返事に火鳥は腸煮えくり返った。そして、彼は思わずこういったのである。
「ちっくしょー…訴えてやる!!」
ここは、番組「法律相談獄」のスタジオ…いわずと知れた人気番組のパロディなのである。司会は「島田心助」ゲストは、「和堕夏子」
「いやーひどいですねぇ。」
心助はVTRを見て思わずつぶやいた。そしてその後に
「…火鳥が。」と言ったのである。
「そっちかい!!」 夏子が心介にツッコミ。彼の思ってることは、真かボケか分からない。でもとりあえず、話を続けることにした。
「じゃあ、最強のべんご死軍団に来てもらいましょう。」
名前が最低という突っ込みは厳禁である。
「ふふふ…はい、どうぞ!!」心介が叫んだ。
その瞬間…スタジオに、ベートーベンの作曲した有名な『運命』の曲が流れる。そして、さっきまでVTRを映していたスクリーンが今度はドラ○もんを映し、ドラ○もんがスクリーン内でどこ○もドアを出す。そのドアの中から、なぜかべんご死軍団が出てきた。…めちゃくちゃである。
…ここで、べんご死軍団のメンバーを紹介しておこう。
東村 雅夫(とうそん
まさお) 頭脳明晰で常に冷静で常識的な判断を下す雅夫。だが実は怒りっぽく、怒ると滅茶苦茶な判断を下す。
角田 佐波(すみた さなみ) 通称”弁護士の母”…だがいつもとんでもない。この人が母になったらその子供は絶対悪の道に突っ走りそうだ。
橋元
宏(はしもと ひろし) 最強のべんご死軍団のなかで一番若い人。絶対に皆とは違った意見を出す。若者だから年配者の考え方とは違う?
春山 健次郎(はるやま けんじろう) お酒好き。日本酒やウォッカなどをいつも携帯している。酔っ払い気味?
「では、運命の判決を!! さあーあなたの真実は!!」
心介が叫んだ。そして、運命の判決が…下された。
*
―――――――――――――
判決
東村『有罪』 角田『死刑』 橋元『無罪』 春山『うざい』
―――――――――――――
*
この結果に対して、心介は普通に話を進めた。
「いやーいろんな意見が出ましたね。角田さんに関しては『死刑』ですね。もう『刑』まで決めてるんですか…ちょっと早いと思いますが。まあ、では、べんご死軍団の皆様に理由を言ってもらいましょう。」
最初に、東村が言う。
「えーこれは有罪ですね。何故って、窃盗罪じゃないですか。100円でも取ったらネコババですよ。全く、大人の風上にも置けませんね。」
それに続いて、角田が言う。
「…『死刑』です。何故って?ウザいから。」
理論的に説明した東村とは逆に角田は『感覚的』にモノを言っている。本当にあなたは弁護士ですか?その後に、春山が続く。
「おっ、話が分かりますね角田さん。全く、一村のヤロー学校でタバコふかしやがって、空気が汚れますよ!!」
「いや、関係ないから。」思わず心介が突っ込みに転じた。そして、心介も自分なりの意見を言ってみる。
「全く、あれですね、火鳥くん、一村を教育委員会に訴えて一村をクビにすりゃいいのに、こんなつたない番組に応募してくるなんて…」
「丁度良かったじゃないですか、ネタに詰まってたんでしょ?」
ついつい、夏子の口から番組の本当の素性が出てしまった。
「TVの前でそんなこと言うなっっ!!」
心介が言い返す。なんか、突っ込みとボケが逆になってる気がする。
「そうそう、学校でタバコ吸うの、現在法律で禁止なんですよ。」
まだ春山はタバコのことを言っていた。なんだか、しつこい。
「もうタバコから離れろっっ!!」心介は春山にそうツッコミし、彼とタバコを無理やり隔絶した。
とりあえず、司会心介は話題を変えることにした。
「…さてさて、皆有罪を言っている人たちの中で、一人だけ無罪を主張している輩がっっ!!橋元どうぞっ!」
無罪を主張している人間に話題は変わった。
「えーこれは先生は無罪ですね。これは学校に財布を持ってきたAくんが悪いんですよ。」
「…火鳥くんですよ、火鳥くん。」心介は橋元弁護士に耳打ちした。
「あ、そうだった…、まーとにかく、学校に不要物は持ち込んじゃ行けないんですよ。100円取られたのも自業自得って奴です。全く、火鳥だっけ?100円ぐらいでビービー言って、もっと大人になれ!!」
橋元弁護士はカメラの前で叫んだ。納得できるような、できないような…少し沈黙が流れた…その時…!
「異議あり!!」
その叫び声が、沈黙を打ち破った。その声の主は…春山弁護士である。
「…あの、春山弁護士、そんなに叫ばなくていいですよ。以前逆○裁判のCMに出たからって、ナ○ホドくんの真似しなくても…」
心介が橋元弁護士に言った。
「オドロキくんも言ってます!」
また、叫んだ。それも、どうでもいいことだ。…と、いうか、なんか伏字を忘れているような気がするが、わざと気にしないふりをしておこう。それが大人の世界というものだ。
「…まあ、いいや、春山弁護士、続けて。」
その瞬間、春山弁護士は橋元弁護士に指を指し、叫んだ。
「あのですねぇ…百円がどんなに大切なのか分かっているんですか橋元のあんちゃんよぉぉ!!」
…春山は、急に口が荒っぽくなった…
〜コメント〜
いろんな関係で途中で終わりです。ネタが思いついたら書くかもしれません…あくまで「しれません」です。期待しないでね。
常に視聴率の高いあの番組のパロディですが、この作品はノンフィクションです。というか、春山弁護士のモデル丸山和也さんは多分今国会に行ってると思います…いや帰ってきてるかな?どっちだろ…
ぶっちゃけ、この小説だけが唯一読者からの反応があったんですよね……うーん。